環境に配慮した梱包って?
管理人あさひの「梱包」についてもっと詳く知っとこ!ブログ
エコな社交場?
2021.03.23
現代では冬の飲み物だというイメージの強い「甘酒」は、実は夏バテ予防として「夏」に飲まれる飲みもであったようです。しかもわざわざ温めたものを夏場に飲んでいたというのですから、栄養価の高い甘酒が熱さに参っている身体の栄養補給に良いことを知っていた上に、熱いからといって冷たいものを飲み過ぎると胃腸にダメージを与えかえって体調不良に至ることを当時の人々は理解していたようです。江戸時代は、火事が頻繁であったことから身分の高い人であっても自宅の風呂はほとんど使用していなかったそうなのですが、公の銭湯は早朝から夕方まで入浴できたそうなので、まさに社交の場として賑わっていたそうです。大勢の人々が利用することのできる銭湯は、現代のように内風呂が各家庭に備えられるエネルギーの消費を考えると、かなりの「エコロジー」な設備であったそうです。ほんの少し前の日本の風景にも洗面器や風呂敷に包まれた洗面用具をもった人々が、下駄を鳴らしながら銭湯に通う姿が、街のあちらこちらでみかけたものです。銭湯の帰りに飲む牛乳の瓶の口に包装された透明のビニールキャップが、シャンプーハットに似ていると言っては、頭にのせながらケラケラと笑う子どもたちが脱着所でおおはしゃぎしていたあの時代には、もうすでに「エコロジー」の生活システムが成立していたのかもしれませんね。