環境に配慮した梱包って?
管理人あさひの「梱包」についてもっと詳く知っとこ!ブログ
包装の定義
包装には人間の知恵が詰まっており、時代や地域を彩った包装同士を比較すると、それぞれの文化のレベルを知ることが出来ます。例えば日本には納豆を藁で包む文化が昔から存在していますが、枯草菌を利用できる点、保温、保水、携帯性、保存性のいずれも優れており、先祖の知恵に敬服するばかりです。ところで包装とは一体全体何なのでしょうか。
実は「包装」についてはJISで明確に定義されています。それによると、物品を運送したり取引したりする中で、その物品の価値や状態を保持するために収納することを指します。そして包装は3つに大別することが出来ます。
一つは個装、二つ目は内装、そして三つ目外装です。順にご説明しましょう。
個装とは、物品個々の包装を指します。
典型例は、スーパーマーケット等で陳列されている状態です。内装とは、貨物内部の包装を意味します。物品が適切に保持されるように、湿気や光、熱を調節し、衝撃を和らげる働きがあります。外装とは、流通の荷揚げ、荷下ろしの際に1個として数えられる単位の包装を指します。典型例は、大きな段ボール箱、大袋、樽等です。珍しい例としては、ロープによるひと纏まりも含まれます。荷印が施されることもあります。
包装産業の規模は6兆円と言われていますが、内容物の売価をその10倍と推定すると、実に60兆円の取引に関与していることになります。包装は決して単なる装飾ではなく、商品の取引には欠かせない工程です。商品を遠方まで無事に送り届けるためには、必ず包装が必要になります。単に物理的衝撃を防ぐだけではなく、食品の酸化を防いだり、衛生を保ったりするのも包装の役割です。